最新情報はこちら!
■目標金額:3,540,000円
■実施期間:2021年1月20日から3月20日まで
■実施主体:コミュニティナースカンパニー株式会社(島根県雲南市)
■連携パートナー:社会福祉法人たんぽぽ
■サポーター:奥出雲葡萄園、室山農園、大石葡萄園、杜のパン屋、豆腐工房しろうさぎ、日登の郷、革工房蕾
はじめまして。雲南市出身の小村優希と出雲市出身の井上敬介です。私たちは出雲市の専門学校で保育士・幼稚園教諭の勉強をしている2年生です。
私たちが目指している保育は、近所のおじちゃんの畑で草取りを一緒にしたり、おばちゃんと蚊帳の中でお昼寝したり、家族のように何気ない育児の相談ができる・・・そんな地域と深いつながりがあり、地域全体で子どもを育て、子どもが育つ中で大人も育つというものです。ことしの春から、室山農園さんからお借りした食の杜の瓦葺きの家で、地域と子育てをつなげる活動「地域まるごと子育て"縁"」をはじめます。

何をするのか、なぜしたいのか
なぜ私たちは地域全体での子育てにこだわるのか。それは地域のつながりが希薄化してきているからです。近年は核家族が増え、町内での会話はあいさつ程度で、交流行事が減ってきています。また進学・就職により、若者の市外・県外流出が増えています。もし子どもの頃から家族以外の大人と関わりがあれば、地域に愛着がうまれ、一旦は外に出てもいずれは戻ってきてくれるのではないか。そして、家族ぐるみで地域と深い関係を築けると、もっと負担を少なく、安心して子どもを育てられるのではないかと考えています。
2020年3月、小・中学校や学童が臨時休校になりました。保護者からの「子どもを預ける場所がなくて困っている。頼れる所、頼れる人がいない。助けてほしい。」という声を受けて、休校になったお子さんを預かる「みそ汁学校」を行いました。期間中は8人の小学生を預かり、大学生やまちの大人たちと宿題や遊びをして過ごしました。お昼ご飯には近所からたくさん食材をいただいて、それをおばちゃんに調理してもらいました。この活動を通して、将来地域で子どもと関わることがしたいと思うと同時に、保護者の困りごとや思いを目の当たりにして、この状況を私たちが何とかせんといけんと思いました。


11月には瓦葺きの家で、4名のお子さんを預かりました。木育インストラクターの先生に協力してもらい、たくさんの木の玩具やカラフルな玩具を用意しました。ロバを見に行き、観光で来ていた子どもたちと遊びました。人見知りで、親と離れた瞬間泣き出した子どもを連れて、みんなで食の杜を散歩しました。泣き止むことのなかった子が、地元のおじちゃんが笑わせてくれたおかげで泣き止みました。
この預かり保育では、食の杜の人たちにたくさんお世話になりました。どうしたらいいのか困って相談すると丁寧に教えてくださり、騒がしくしますとお伝えすると「賑やかになるね、車だけ気を付けるんだよ」と心配してくださり、うれしかったです。そんな食の杜での体験、地域の人とのかかわりを子どもにも体験してほしいと思いました。


今後の活動計画
「地域まるごと子育て縁」は、地の自然や文化、ひとを活かした雲南オリジナルの乳幼児保育・教育です。その最大の特徴は、子育てを単一の施設や血縁家族内だけに閉じることなく、地域の大人たちとのかかわりあい、多世代交流を通じて子どもの可能性を開いていくことにあります。
■地域まるごと子育て縁の特徴
・五感を育てる自然体験など、子どもの個性や生きる力を育み、地の利を活かした雲南ならではの教育・体験活動を行います
・保育士などの有資格者に加えて、地域の大人たちが日常的にかかわりあうことによって、子どもも親も、親戚のように頼れる人が増えていきます
・乳幼児教育のみならず、ひとり親家庭・核家族の困りごとの解決や、地域のさまざまな人財や資源に出番をうみだしていくまちづくりのモデルになります

この活動は、日常の暮らしのなかで、誰もが誰かの心と体の健康を応援できる社会を目指す【コミュニティナースカンパニー株式会社】が、「自然と共生し、地域と共存していく」をテーマに掲げる【奥出雲葡萄園】や、小規模多機能の子育てを実践している【社会福祉法人たんぽぽ】と連携して行います。
2021年春のオープンに向けて、現在は瓦葺きの家の掃除や関係者へのご挨拶、定期的な保育・親子イベント活動を行っています。開始後1年以内に、常時10名程度のお子さん(0~3歳児)をお預かりできる子育て縁になることを目指しています。
活動をはじめるために必要な経費
安心・安全な環境で子どもたちを預かるため、これまで長らく使われていなかった瓦葺きの家(所在地:島根県雲南市木次町寺領 食の杜内)の改修が必要です。
■瓦葺きの家 改修費 2,000,000円
(内訳)
・2階改修工事・エアコン配管カバー工事 491,500円
・電気設備工事 1,037,400円
・共通仮設工事 61,000円
・諸経費 210,100円
・備品等購入 200,000円
またこの活動を担う小村・井上は、これまでの保育・教育のあり方だけにとらわれず視野を広げ知識を得るため、2021年4月より、神奈川県にあるモンテッソーリ教育※の学校で1年間学びたいと考えています。
(※イタリア出身の医師マリア・モンテッソーリが考案した、子どもの自主性を尊重し、自発的な行動の繰り返しによって成長を促す教育方法)
■学費 1,540,000円
(内訳)
・東京国際モンテッソーリ教師トレーニングスクール学費 1,400,000円(2名/1年間)
・資格試験料 140,000円(2名)
■クラウドファンディング手数料(10%)

寄付をいただいた方へのお礼
今回寄付をいただいたみなさまには、感謝とともにご寄付額に応じて下記のお礼をお届けします。
①「地域まるごと子育て縁」設立者一覧へのお名前掲載
②活動レポートや各種イベントのご案内(通年)
③瓦葺きの家お披露目会へのご招待(2021年3月下旬予定)
④「子どもの生きる力を育む」モンテッソーリ教育公開講座へのご招待(2021年夏予定)
⑤室山地区まるごと体験へのご招待(2021年夏予定)
小村・井上を中心に企画する、地域まるごと子育て縁や奥出雲葡萄園、周辺施設を満喫する親子同伴でのサマーキャンプです(日帰り/1泊2日/2泊3日コース選択可。木次町内の宿泊・温泉チケット付)
⑥参道の開道(時期要相談)
スサノオノミコトがヤマタノオロチに酒を飲ませて退治した、その酒が湧いて出たと云われる御室山。昔は瓦葺きの家からこの酒の神である御神山まで参道があったと聞きます。室山神社までの参道をもう一度切り拓く工程をみなさまと進め、神に見守られながらこの挑戦を進めていきたいと思っています。

メッセージ
■小村 優希 (おむら ゆうき):トリニティカレッジ出雲医療福祉専門学校 こども保育学科、コミュニティナースカンパニー株式会社インターン
私は、雲南市木次町で育ち小さい頃から地域との関わりがあり、周りの大人にたくさん可愛がってもらいました。自分の子どもでもないのに進路の話を聞いてくれたり、相談に乗ってくれたり、自分の活動を応援してくれる地域の大人。第三者だからこそ話せることも、子どもにはあると思います。そんな地域との関わりを次世代を担う子どもに体験させてあげたい、地域と保護者を繋げたい、自分が保育者として、地域の大人の1人として関わり続けたいです。

■井上 敬介(いのうえ けいすけ):トリニティカレッジ出雲医療福祉専門学校 こども保育学科、コミュニティナースカンパニー株式会社インターン
私は、小学校まで地域の人との関わりがあったのですが、中学生になった途端に地域との関わりが無くなりました。自分自身、地域との関わりが無くなったことでとても寂しかったです。また、保育園だと地域と子ども、保育者と保護者の1対1の関係しか作れないと思いました。そのため、地域と家庭をつなげて気軽に相談する・頼ることができるように関係づくりを保育の視点から行っていきます。

■矢田 明子(やた あきこ):コミュニティナースカンパニー株式会社 代表取締役
コミュニティナースカンパニーは雲南市が政策として行ってきた次世代人材育成事業「幸雲南塾」から誕生した会社です。地域の問題解決と新しいチャレンジを同時に担える若者の育成を目指すこの塾からはこの10年間で200以上のプロジェクトが生まれ、訪問看護やリハビリ事業など、健康寿命延伸や介護予防などに取り組んできました。そのような中で、問題は個人の性質、家庭の状況、社会の状況などが複雑に絡み合って発生しており、一側面からのアプローチで解決することの難しさに直面してきました。今回の「地域まるごと子育て縁」は、世代も分野も横で繋がり、雲南全体で一つの目指したい理想に向かって、楽しく問題解決を進めていくものです。幸雲南塾から11年目の今年度、新しい総動の挑戦に是非ご理解と応援、そして何より参画をいただけることを望んでいます。

■森山秀明(もりやま ひであき):社会福祉法人たんぽぽ
『安心して楽しい子育てができるように』という思い・願いのもと、加茂地区を中心に子育て支援事業を行っています。その中でも、「地域で一緒に子育てをする」ということを大切にしてきました。そのためには地域の方々の理解や協力、また関係機関の方々との連携が重要です。『地域まるごと子育て縁』の理念・思いを伺った時、加茂子育て支援センターが目指そうとしていること、大切にしていることと重なる部分が多いと感じました。コミュニティナースカンパニーと連携することができれば、「地域で一緒に子育てをする」ことだけでなく「自分を大切にする」「親子ともに育つ」という目標に向けても、実現できることが多くなるのではないかと考えています。

サポーター
■木次乳業有限会社 代表取締役 佐藤貞之様
今、代表してこの挑戦に向かう二人には故郷への思いがあります。でも、現在このように思いのある若者は一般的ではなくなったように思うのです。それはなぜでしょうか。外で遊ぶ機会が減り、川遊びをして魚を捕り、山で遊び虫を取り、人と交わり思い出を作る。その経験が圧倒的になくなってしまったからではないでしょうか。地域に思い出がある。そ