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2021年島根県東部水害支援基金

助成団体等のご報告

2022年3月1日

 この度は、2021年島根県東部水害支援基金にご支援いただき誠にありがとうございました。また、同時に温かい励ましのお言葉も多くお寄せいただきました。2022年2月28日現在、全国122名の皆さまから1,007,889円のご寄付をお預かりしております。

 発災直後に活動され、基金から助成させていただいた3団体についてご報告させていただきます。今後はケアや啓発活動を実施する団体の方々に助成をさせていただく予定です。随時ホームページ等でご報告させていただきますので、ご覧いただけますと幸いです。引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

国民宿舎 清嵐荘

活動内容: 避難所の運営

助成額: 177,090円 

■ 今後の活動について

以前より清嵐荘が近隣の特定地域の住民に対しての指定避難所とされてはいましたが、今回の大規模な水害に対しての取り決めがされていなく、指定避難所である清嵐荘としてどこまでの対応をどう取り組めばいいのか手探り状態でありました。今回の災害をきっかけに市との連携を速やかに行えるように詳細な取り決めを交わし、相互の調整を行いました。これにより清嵐荘としての災害時への対応が明確になり迅速な対応が可能となるのではないかと思います。

■ 皆さまへのメッセージ

 皆様からのあたたかいご支援をありがとうございました。

 今回の水害で、この出雲湯村地区が幹線道路である国道314号線が上下ともに土砂崩れにより通行止めとなり、通行可能な農道が発見されるまで一時孤立状態を余儀なくされました。広範囲の災害であったため仕方のないことかもしれないですが、最新の災害情報が入手できず、市からの指示もなく不安な時間を過ごしました。

 また、もし急患がおられたらどうしたら良かったのか、考えただけでもゾッとします。指定避難所として避難者を受け入れる民間施設には、事前にしっかりと市町村との取り決めをしておく必要があると思いました。

 

雲見の里いいし

活動内容:避難所の運営/土砂災害等の復旧作業

助成額:21,400円

 

9月に開催した自主組織役員、支部長との災害についての意見交換会の様子

■ 今後の活動について

 自主防災マニュアルの見直し、避難所備品の整備を進めたいと思っています。

 また、災害後に意見交換会や研修を行いましたが、こうした活動は今後も継続していきたいと考えています。 

■ 皆さまへのメッセージ

 このたびはご寄付を頂戴し誠にありがとうございました。

 今回の災害を経験して、日頃の地域のつながりがいかに大切か再認識しました。これだけの災害で人的被害がなかったのは、ご近所の声掛けや見まもりのおかげだと思いますし、避難所でも復旧作業でも、地域の協力体制がありました。こうしたつながりを今後も大切にしながら、防災を含めた地域づくりに取り組んで行きたいと思います。

 

中野の里づくり委員会

■ 活動内容:避難所の運営

■ 助成額:28,427円

 

10月に開催した中野地区防災委員会でのグループワークの様子

■ 今後の活動について

 中野地区では昨年7月から8月にかけて、何回も豪雨に見舞われ、これまで経験したことのない河川の増水、宅地裏山の崩壊、道路の決壊など多数の災害が発生しました。

 このことを受けて、中野地区防災委員会では10月21日に島根県防災危機管理課、砂防課、河川課の担当職員の皆様に来ていただき、防災委員約30名を対象として、避難情報の変更点、災害から避難する場合の注意事項、警戒レベル毎にとるべき行動等についての講演会とグループワークを開催しました。

 次年度には防災委員以外の地域の皆様を対象とした同様の講演会の開催、避難所運営マニュアルに基づく防災訓練を実施し、豪雨災害に備えたいと考えています。

■ 皆さまへのメッセージ

 寄付者の皆様からの温かいご支援に、心からお礼申し上げます。今回の災害により、平常時にどれだけ備えておけるか、どれだけ関係機関同士で話し合いを重ねておくかが大変重要であると感じました。日常からお互いの情報や考えを共有し合うことを、よりいっそう心がけていきたいと思います。

 

 うんなんコミュニティ財団では引き続き、『2021年島根県東部水害支援基金』の助成団体を募集しております。対象は、防災啓発などの取組などを含みます。

詳しくはこちらをご覧ください。