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【終了しました】希少生物ギフチョウが生息する自然豊かな烏帽子掛けハイキング道を

次世代へ受け継ぎたい!

2022年7月27日〜10月31日まで

目標金額 260,000

達成金額 234,432円

寄付者様 43名

10月31日 終了時点

2022年7月27日

みなさま、はじめまして。 「下熊谷の地域遺産を守る会」代表の市場雅延と申します。 

 「下熊谷の地域遺産を守る会」は雲南市木次町下熊谷の地域遺産の一つである「烏帽子掛けハイキング道」を守り、後世に受け継ぐため、この度発足しました。

 

この保全活動は代表である私と有志の地域住民の2人が中心となって平成25年に始まりました。

「烏帽子掛けハイキング道」とは?

平成25年島根県の「みーもの森づくり事業」の補助金を活用し整備を行った全長2Kmのハイキング道です。烏帽子掛け一帯では希少生物であるギフチョウも生息しているほど豊かな自然が保たれ、四季折々の美しく豊かな自然を感じることができます。春には、「日本さくら名所百選」に選ばれた中国地方随一の桜の名所である斐伊川堤防桜並木を眼下に眺めることができ、秋には中国山地の紅葉の素晴らしい眺望を楽しむことができます。

 またハイキング道入り口近くには、出雲神話に登場する須佐之男命の妻、稲田姫が産湯に使う水を取ったとされる井戸「熊谷さん」が祀られています。この貴重な歴史遺産を後世に語り継いでいくために、ハイキング道一帯の除草作業や、手摺りの点検を自分達のできる範囲で行い維持管理に努めています。

 このハイキング道は地域住民のみならず、遠方だと関東等からもご利用いただいています。また過去には小学生の遠足にも利用されたことがもあり、長い間多くの皆さんに愛され続けています。

活動のきっかけ

 この活動をはじめたきっかけとなったのは、私たちが幼少期に慣れ親しんで利用していた烏帽子掛け一帯の荒廃に気づいたことでした。久しぶりに歩いた道は木々が生い茂り藪となっており、出雲地方史の基本書である雲陽誌に登場している烏帽子掛けを祀る石仏へもたどり着くことができませんでした。

この現状を目の当たりにして、神話にも登場し我々の先祖が大切に受け継いできた烏帽子掛けを私たちの代で絶やしてはいけない・地域で守るべき大切な遺産として後世に引き継がなくてはならない!と決意し、平成25年に有志2人で活動をスタートしました。

活動の経緯と課題

 

平成25年に島根県の「みーもの森づくり事業」の補助金を活用し、ハイキング道一帯の整備(除草作業、鎖の手すり・看板設置)を行いました。しかしながら活動開始から2年後に、発起人として一緒に活動していた地域住民の方が亡くなってしまいました。人手不足の懸念があったので地域自主組織の下熊谷ふれあい会へかけあって、自主組織の事業の一環としてこの活動を継続してもらえることになりましたが、整備に必要な除草作業、手摺りの点検や設置した看板の維持管理等が自主組織事業の大きな負担となってしまいました。

 現在は人手や補助金が枯渇し、また私自身も高齢になり体力の衰えを感じ、この活動の存続が危ぶまれる事態になっております。維持管理を継続的に確実に実施しないと、このハイキング道は藪に返ってしまい、利用ができなくなってしまいます。地域の皆さんに愛され、また神話の中にも登場し遠い昔よりご先祖様たちから受け継いできたこの地域遺産を、なんとしてでも次の代へ確実に伝承していきたい、それがこの活動の言い出しっぺである私の夢であり、責任でもあると思っています。

 

草刈りボランティアも募集します!

 この保全活動に理解を示してくれた有志5名でこの度「下熊谷の地域遺産を守る会」を立ち上げ、資金調達のためにクラウドファンディングに挑戦する決意をしました。今後はこの5名が中心となって、大切な地域遺産の保全活動を行っていきますが、限られたメンバーでこのハイキング道一帯の保全を行っていくことに限界があります。

 この挑戦を通して、私たちが行う整備活動の趣旨を理解し、共に環境整備を行ってくれる元気のある若い世代の方たちと出会えることを強く期待しています。幅広い世代の方々と烏帽子掛けの由来を語り合ったり、一緒に草刈りや整備で汗を流したりできることをとても楽しみにしています。

これからの活動予定

(1)山道の整備

 まずは山頂付近の低木伐採を森林組合の方にご協力いただきます。山頂付近は道幅が狭く急こう配が続く山道なので、専門家による作業が必要となります。この作業をしないと木々が生い茂り、せっかくの眺めが見えなくなってしまいます。森林組合による作業が終わった後(11月〜年度末)に、有志による除草作業及び環境整備を行います。また、一説によるとギフチョウはカタクリの花の蜜を好むそうです。希少生物ギフチョウの保全活動として、カタクリの球根の植え替え・追肥作業を行います。

(2)ツアーの開催

秋には中国山地の紅葉風景を楽しむツアーや、来春にはギフチョウの観察ツアーも開催を予定しています。ギフチョウは青色に集まってくる習性があるそうです。ご参加の際にはぜひ青いものを身につけてご参加ください。
 こちらの活動を通して若い世代の方とのつながりができることを大きく期待しています。情報発信は地元の有線放送やチラシを活用しながら、広報をしてまいります。

たくさんの皆さんのご参加を心からお待ちしています。

 

寄付の使途

合計 260,000円 

 ・低木伐採を含む整備作業(大原森林組合) 92,000円

 ・カタクリの球根代 10,000円(20球×500円)  

 ・カタクリの植え替え及び追肥作業費 30,000円(2人×15,000円)  

 ・草刈り作業費(油代を含む) 80,000円(10人×8,000円)

 ・イベント開催費 16,000円

 ・広報費、手数料他

返礼品

ご寄付いただいた皆様へ、お礼のお手紙をお送りさせていただきます。 

 

メンバーからのメッセージ

地域遺産を守る会代表 市場雅延

 少子高齢化の荒波の中で大変な挑戦となると思いますが、今、私達がやらないと地域遺産は荒廃し藪の中に埋没してしまいます。しかしながら、体力面、資金面でも枯渇しています。私たちの意志に賛同を得て活動開始が出来ますようにご協力を何卒お願い申しあげます。

 またこの活動を通して、たくさんの方に「烏帽子掛けハイキング道」を知っていただきたいです。秋頃・来春にはツアーも開催予定です。出雲神話の稲田姫伝説とも相まっての雰囲気を味わえる絶好の場所ですので、たくさんの皆さんのご参加をお待ちしています。

 

験馬 重弘(松林寺 住職)

はるか むかしの  ことなれど

でんせつ でんしょう  いきいきと

いまに つたわる  ごゆいせき

うれしきだには  たんじょうち

いなたひめさま  おさんのち

うまれしかみは  くにつかみ

くまがいさんは  そのかみの

うぶゆとなりし  いけのみず

いまは ようすが  かわれども

おうじを しのぶ  よすがなり

おおいわきがん かずあれど

えぼしがけなる  いわやまは

かみすむところ  あがめられ

いにしえびとも  てをあわす

このいわやまは  おおみかみ

ごんげんさまに  ぼさつさま

はちじゅうはちの  ほとけさま

かみや ほとけが  ごちんざす

こうべをたれて  かたくりも

はなをそえます  えぼしがけ

さらに そのうえ  だいせんは

うしのかみさま  まつられて

ながの としつき  おがまれる

いまは しずかな  せいなるち

ぎふちょうだけが  おまいりす

いなたひめさま  くまたにの

なづけがみなり  だからこそ

えんぎが よくて  ひとおおく

あつまりきたって  にぎやかに

しょうしこうれい  なんのその

いざ とこしえに  さかえあれ

 

注)ご寄付受付最終日は 2022年10月31日となっております。翌日以降のお申し込み・ご寄付につきましては、自動的に公益財団法人うんなんコミュニティ財団の運営寄付となりますので、期日までのご入金にどうぞご協力ください。

 

 

ご寄付者様からの応援メッセージ

◆ハイキングコースに、ぜひ森林浴で伺いたいです!(雲南市 H様)

◆安全なハイキング道になるよう、よろしくお願いします。(雲南市 S様)

◆子どもの頃から何となく伝え聞いていた事柄が、こういう形ではっきりと残されていくのは、とても意義のあることだと思います。(兵庫県 K様)

 

◆「神話を忘れた国は滅びる」と聞き、大切に受け継ぐ事に少しですが、力になれることが嬉しいです。(兵庫県 K様)

地域遺産の歴史や存在が後世に受け継がれることを願っています。(雲南市 K様) 

 

◆実行団体様の呼びかけにより、気持ちですが寄付いたします。(東京都 S様) 

子どものころ昆虫採集に夢中になっていました。その中でも「ギフチョウ」の美しさに夢中になっていましたが、残念ながら自分では捕獲できませんでした。そのギフチョウの生息地を守る活動に取り組んでいらっしゃる皆さんに頭が下がります。(東京都 O様)

◆微力ながら雲南市の魅力あふれる場所を守ることに貢献できることを嬉しく思います。(雲南市 O様)