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市民環境会議開催しました!

(雲南市共催)

ゼロウェイストジャパン代表坂野さんと市民で考えよう

2021年12月13日

2021年11月28日(日)10時より 雲南市役所にて 雲南市と公益財団法人うんなんコミュニティ財団の共催で「市民環境会議」を開催しました。

総勢大人28名の方にご参加いただきました。

まずはじめに、EPOちゅうごく(環境省)と雲南市の担当者から、日本国と雲南市のそれぞれの環境政策の方針について説明がありました。人口は減っているのにゴミの量は減っていかない現状や地球温暖化の問題に対して国や行政も市民とともに動いていかないといけない状況をお話いただきました。

 

 

 

ゴミって何だろう?から始まる

その後、ゼロウェイストジャパンの坂野晶さんが登壇されました。

「ごみってなんだと思いますか?」

「ごみはごみと誰が決めるのでしょうか?」

と問いかけがありました。

 

 

ゴミはある人間にとって不要で手放したいと思うもの。

そして“人間の主観”で決まってしまうものだと。

 

「どうしたらゴミは減るでしょうか?」

そんな問いとともに講演はスタートしました。

まず、徳島県上勝町を紹介いただきました。上勝町ではリサイクル率が80%! 一方、全国平均はたったの20%です。ゴミの分別は45種類と細かく行われています。そんな進んだ町が日本にはあるのですね。

 

脱炭素も大事な課題

坂野さんはゴミの話とともに「脱炭素」の話もされました。

温暖化は二酸化炭素が大部分と言われてます。

そして、それは人間活動に使うためのエネルギーを作るときに出ています。

発電や自動車、ごみの焼却などですね。

世界中の国でカーボンニュートラルを考えて、各国で二酸化炭素削減のための合意を図ろうと先月のCOP26でも話合われました。9年後の2030年までに46%削減し、約30年後の2050年までに二酸化炭素排出量をプラマイゼロにしようといっています。

その中で私たちのお家での排出にあたる「家庭部門」は今より66%削減しないといけないそうです!

日本大手企業は脱炭素に大きく転換しはじめており、地域や自治体もカーボンニュートラル宣言&推進が進んでいます。(雲南市も脱炭素宣言に向けて準備しています)

行政が進んで太陽光発電を推進、公共施設のエネルギーは再エネ、電気自動車などを利用していますね。(そういえば、2015年にできた雲南市役所は建築省エネ機構の第7回サステナブル建築賞を受賞しているエコな建物だそうですよ)

食料生産や供給も脱炭素に重要なファクターです。食べ物を持ってくる必要のない地産地消・地域内循環が大切ですね。

 「ゴミを救う!」がゴールのボードゲーム『ごみゼロゲーム』はゼロウェイストジャパン製の大人も子供も一緒に楽しめるゲームです。やるだけで身の回りの物への視点がかわってきます。左側のカバン型のコンポストはおしゃれですね。

 

ゴミの問題は?

ゴミは2050年までに世界中でゴミは今の70%増えるといわれています。途上国の人口が増え、消費も増えるからですね。でも、ゴミ処理の施設がない問題があります。

私たちには身近な分別も、世界で見るとプラスチックは9%しかリサイクルされてないのだとか。

世界は現在、脱プラスチックに向かっています。これは脱炭素・温暖化対策にも繋がっています。そうですよね、プラスチックは石油でできています。

 

「大事なことはそもそものゴミの量を減らすこと」

 

最後はそのために「今日から個人でできること」を考える時間になりました。

 

現在、うんなんコミュニティ財団とゼロウェイストジャパンの坂野さんと資源の循環について考える勉強会を開催したり、LINEオープンチャットで地域の情報を集めています。(LINEで「うんなんエコ情報」と検索してぜひご参加ください☺)

 

 

消費ではなく循環

今の時代、何かを作る(製造)ときに必要な資源をどう循環させるかが大事です。

リサイクルは確かに捨てるより良いですが、永遠ではなく流行りいつかは捨てないといけません。資源を循環し、半永久的に使っていくということを目指しましょう。

循環の輪は小さいのがいいそうです。自分が使っていたものを、譲ってそのまま使ってもらったり、修理してもっと長く使ってもらったり。そんな地域内の循環が持続的な地域を作ります。

例えば、小売店の量り売りをしてもらうというアイデアはどうでしょうか。しかし、大量のストックに一度に消費期限が来てしまうリスクがあるから難しいこともありそうです。小売業ではない飲食店・レストランで業務用のストックを販売してもらうなどの発想の転換も大切なのだそうです。

 

オススメはコンポスト

集まっている市民のかたに「今日からできること」としてオススメなのが、生ごみのコンポストです。

生ごみはほとんどが水です。焼却処分するとそのぶんエネルギーが必要になります。

(ちなみに雲南市の燃えるごみはRDFという固形燃料にリサイクルされてます。珍しいゴミの処分法ですね。それでも、乾燥させないといけないのでそこに化石燃料を使っていますよ。)

コンポストもいろいろありますが、土に埋めてしまう「キエーロコンポスト」は臭いも出にくく今話題になっています。あと賃貸でもできるオシャレで手軽なLFCコンポストもあるそうです。

坂野晶さんの講演のあとは隣り合った市民同士で「今日から個人でできること」をシェアしあう時間を作りました。

 

 

コンポスト仲間になりませんか?

うんなんのみなさんと一緒に「うんなんのゴミを減らす」輪を広げていきたいと思います。

コンポストにご興味を持たれたかたはこちらの記事もご覧ください。

1月末には市民で学ぶ会を予定しています。詳細決まり次第ご案内いたしますので、お楽しみに!

 

ゼロウェイストジャパン代表坂野さんと環境問題に携わりたいと彼女の元に集う全国の若者(北海道出身のかたや沖縄の大学の方も!)が今回雲南市に来てくれました。

 

この記事の内容に関してのお問い合わせ先

うんなんコミュニティ財団

事務局 0854-47-7787(平日9:00-15:00)

info@unnan-cf.org

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